裁判員制度と精神鑑定

裁判員制度と精神鑑定




[PR]



2010年03月11日(Thu)
裁判員制度と精神鑑定
 自宅に放火したとして、現住建造物等放火材に問われた27歳の男の裁
 判が、裁判員裁判で行われ、懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役5年)
 の判決が下りました。裁判員裁判で心神喪失を理由に無罪が主張された
 全国初のケースでしたが、裁判長は「犯行当時、責任能力に欠けるとこ
 ろは無かった」と完全責任能力を認めました。           
                                 
 裁判では鑑定医が「犯行当時、感情や行動に偏りがあったが、善悪の判
 断能力が著しく欠けてはいなかった」と証言したところ、女性裁判員か
 ら「わからない」と再説明を求められ、再び被告の精神状態や犯行との
 因果関係の可能性などが説明されました。ところが、「全然わからない
 な」と首を傾げ、押し黙った男性三番員もいたとの事です。     
                                 
 個人的には、殺人などの凶悪犯罪については、犯人の責任能力の程度に
 よって刑罰を変える事自体について甚だ疑問です。なぜなら、今現在の
 患者の精神状態ですらはっきりわかっていると限らないのに、事件当時
 に遡ってその時の精神状態が正しく鑑定されているとはとても思えない
 からです。(現に「そんなもの正しくわかる訳が無い」という専門家も
 います。)だいたいそんな凶悪な行為をする時点で、まともな精神状態
 である筈が無いのではないでしょうか。              
                                 
 これを機会に、「犯人が判決を受けた後に、精神に何らかの問題があれ
 ば、それを治療した上で通常の刑罰に処される」というのに改めてはい
 かがでしょうか。少なくとも今の精神鑑定は、法廷戦術以上の役割は果
 たしていないのではないかと思います。              


   




新着トラックバック/コメント


カレンダ
2010年3月
 
11
     

アーカイブ
2006年 (169)
5月 (11)
6月 (26)
7月 (25)
8月 (21)
9月 (24)
10月 (23)
11月 (19)
12月 (20)
2007年 (198)
1月 (17)
2月 (21)
3月 (15)
4月 (18)
5月 (10)
6月 (21)
7月 (19)
8月 (18)
9月 (13)
10月 (22)
11月 (11)
12月 (13)
2008年 (198)
1月 (15)
2月 (18)
3月 (16)
4月 (24)
5月 (18)
6月 (17)
7月 (22)
8月 (13)
9月 (17)
10月 (15)
11月 (10)
12月 (13)
2009年 (202)
1月 (17)
2月 (17)
3月 (18)
4月 (18)
5月 (13)
6月 (20)
7月 (19)
8月 (12)
9月 (19)
10月 (17)
11月 (14)
12月 (18)
2010年 (48)
1月 (16)
2月 (18)
3月 (14)

アクセスカウンタ
今日:64
昨日:989
累計:1,143,418